11月

🍸はバーテンダー協会の公式カクテルブックのレシピです

1〜10日

ウィスキー・マック「心穏やかに」11月1日 ビルド
スコッチ40mlジンジャーワイン20ml

ブラッディ・メアリー「危険な香り・断固として勝つ・私の心は燃えている」
11月2日 ステア
🍸ウォッカ45mlトマト・ジュース適量レモン・ジュース1tsp
(または1/6カット・レモン)
ウォッカ40mlトマト・ジュース160ml
※カクテル名は16世紀半ばのイングランド女王メアリー1世に由来しているという説が有力。女王はカトリック復興のためにプロテスタントを多数迫害「血塗られたメアリー」と呼ばれたという。色彩から連想されたカクテル名だろう。
※ブラッディ・シーザー(Bloody Caesar)は、トマト・ジュースをクラマト・ジュース(トマトとはまぐりのエキスのミックス・ジュース)に替えたもの。
ストロー・ハットはベースをテキーラに替える。また、ジンに替えるとブラッディ・サムまたはレッド・スナッパーというカクテルになる。
海外ではレッド・スナッパーというカクテル名の方が主流。
禁酒法時代のアメリカで盛んに飲まれたが1940年以降ウォッカの人気が高まるとともにブラッディ・メアリーに取って代わられた。

テキサス・フィズ「高揚」11月3日 シェイク
🍸ジン45mlオレンジ・ジュース20ml砂糖2tspプレーン・ソーダ適量
ドライ・ジン30mlオレンジ・ジュース15mlシュガー・シロップ2tsソーダ水適量
カット・オレンジ1片マラスキーノチェリー1個

ホフマン・ハウス・フィズ「やさしくして」11月4日 シェイク
ドライ・ジン45mlレモン・ジュース15mlシュガー・シロップ1tsp生クリーム1tsp
オレンジ・ジュース1tspマラスキーノ2dash

スカイ・ダイビング「頼られていることを知ると華麗に輝く人」11月5日 シェイク
ホワイト・ラム30mlブルー・キュラソー20mlライム・ジュース10ml

エックス・ワイ・ジー「終わりは始まり」11月6日 シェイク
🍸ライト・ラム40mlコアントロー(ホワイト・キュラソー)10ml
レモン・ジュース10ml
※ブランデー・ベースのサイドカーをラム・ベースに替えたスタイル。
X.Y.Zはアルファベットの終わり。つまり、最後のカクテル、これ以上はない最高のカクテルの意味がある。

ルビー・フィズ「見極め」11月7日 シェイク
🍸スロー・ジン45mlレモン・ジュース20mlシュガー・シロップ1tsp
グレナデン・シロップ1tsp卵白1/2個ソーダ適量

ダービー「熱中」11月8日 シェイク
ドライ・ジン50mlピーチ・ブランデー10mlミントの若芽2本

アメリカーノ「届かぬ思い」11月9日 ステア
🍸スイート・ベルモット30mlカンパリ30mlプレーン・ソーダ適量
※アメリカーノとはアメリカ人たちといった意味のイタリア語。イタリアの酒を素材にした古くから知られたカクテル。

ボビーバーンズ「言葉が見つからない」11月10日 シェイク
🍸スコッチ・ウィスキー2/3スイート・ベルモット1/3ベネディクティンDOM1tsp
スコッチ2/3スイート・ベルモット1/3ベネディクティン1tsp
※ウィスキーを愛したスコットランド国民詩人ロバート(ボビー)・バーンズにちなんだカクテルといわれる

11〜20日

ビトウィン・ザ・シーツ「あなたと夜を過ごしたい」11月11日 シェイク
🍸ブランデー20mlホワイト・ラム20mlコアントロー20mlレモン・ジュース1tsp
Between the Sheetsとは「ベッドに入って」の意。ナイトキャップ向きのカクテルと考えられている。

フィフス・アベニュー「色恋」11月12日 ビルド
🍸ブラウン・カカオ・リキュール1/3アプリコット・リキュール1/3
生クリーム1/3
クレーム・ド・カカオ20mlアプリコット・ブランデー20ml生クリーム20ml
※ブース・カフェ・スタイルで作成するため、3種類の材料が比重によって3層に分かれ、見た目にも楽しむことができるカクテル。注ぐ順番は、クレーム・ド・カカオ、アプリコット・ブランデー、生クリームの順。
※Fifth Avenueはニューヨーク市の五番街。世界経済の中心地といわれる。

イエロー・バロット「騙されないわ」11月13日 シェイク
🍸アプリコット・リキュール1/3アブサン1/3イエロー・シャルトリューズ1/3
アプリコット・ブランデー20mlペルノー20mlシャルトリューズ・イエロー20ml
※カクテル名の由来は、文字通り「黄色いオウム」

ギムレット「勇気を出して・遠い人を想う・長いお別れ」11月14日 シェイク
🍸ドライ・ジン45mlライム・ジュース15ml
※イギリス生まれにこのカクテルは、当初プリマス・ジンとコーディアルのライム・ジュース(ローズ社製)を使って甘口に作られていた。
ジンの代わりにウオッカを使うと、ウオッカ・ギムレットになる。

シクラメン「甘く切なく」11月15日 シェイク
テキーラ30mlコアントロー10mlオレンジ・ジュース10mlレモン・ジュース10ml
グレナデン・シロップ1tsp

スレッジ・ハンマー「心の扉をたたいて」11月16日 シェイク
🍸ウォッカ50mlライム・ジュース・コーディアル10ml
※Sledge Hammerとは、両手で扱う大きなハンマーのこと。転じて強力といった意味がある。

ミカド「大切な人(あなた)」11月17日 シェイク
ブランデー55mlクレーム・ド・カカオ1tspキュラソー1tspシュガーシロップ1tsp
アンゴスチュラ・ビター2dash

プレリュード・フィズ「真意を知りたい」11月18日 シェイク
カンパリ・ビター30mlカルピス20mlレモン・ジュース10mlソーダ適量

オールド・ファッションド「勝負師・わが道を行く」11月19日 ビルド
🍸バーボンorライ・ウィスキー45mlアンゴスチュラ・ビター2dash角砂糖1個
※マドラーを添えて好みの味にして飲んでいただく。古典的なスタイルのカクテルだが今日でも多くのファンを持っている。
ベースはライやバーなどアメリカン・ウィスキーが多いが、ブランデー、ジン、ラムなども使われる。
角砂糖を溶かすために少量の水やプレーン・ソーダを用いることもあり、風味を増すためにキュラソーやベネディクティンDOMを加える処方も見られる。

バロン「頼もしさ」11月20日 ステア
🍸ドライ・ジン40mlドライ・ベルモット20mlスイート・ベルモット2dash
オレンジ・キュラソー1tsp
Baronとは男爵のこと。

21〜30日

クェーカーズ・カクテル「祈り」11月21日 シェイク
🍸ブランデー20mlホワイト・ラム20mlレモン・ジュース10ml
ラズベリーシロップ10ml
※カクテル名は「クェーカ教徒のカクテル」の意
ラズベリー・シロップの代わりにグレナデン・シロップを使うこともある

ゴールデン・キャデラック「この上ない幸福」11月22日 シェイク
🍸ガリアーノ20mlクレーム・ド・ホワイト・カカオ20ml生クリーム20ml
※Cadillacはアメリカ製高級乗用車。

シェリー・ツイスト「輝く心」11月23日 シェイク
🍸ドライ・シェリー30mlブランデーorウィスキー20mlオレンジ・ジュース10ml
コアントロー1tsp
※仕上げに、カクテルグラスに注いだ後、シナモンパウダー振りかけレモンをピールする

ヘア・オブ・ザ・ドッグ「より美しく」11月24日 シェイク
🍸スコッチ・ウィスキー30ml生クリーム15ml蜂蜜15ml
※ヘア・オブ・ザ・ドッグとは「犬に噛まれたらその犬の毛を刷り込むことで傷が早く癒える」という俗信は由来となっており、それが「酒を飲んで二日酔いになった場合、迎え酒飲んで治す」という意味に変化したそうです。

ブランデー・ブレイザー「心に火がついた」11月25日 ビルド
🍸ブランデー60ml砂糖1tspオレンジ・ピール1片レモン・ピール1片
※材料をステアしたのち、点火し、ブランデーのみをグラスに注いでつくる。ブランデーベースの他に、ウィスキーベースのブレイザーもある

サード・レール「迷い」11月26日 シェイク
ライト・ラム30mlドライ・ベルモット9mlスイート・ベルモット9ml
オレンジ・ジュース12ml

ソウル・キス「どうにでもなれ」11月27日 シェイク
🍸ドライ・ベルモット20mlスイート・ベルモット20mlディポネ10ml
オレンジ・ジュース10ml
※ソウル・キス・カクテルには、上記処方の他にスイート・ベルモットをライ・ウィスキーに替えた処方がある。

グロッグ「こだわり」11月28日 ビルド
ゴールド・ラム30mlレモン・ジュース15ml角砂糖1個クローブ2個
シナモン・スティック1本熱湯適量

アクダクト「時の流れに身を任せて」11月29日 シェイク
ウォッカ30mlキュラソー15mlアプリコット・ブランデー15ml
ライム・ジュース1tspオレンジ・ピール1片
※アクダクトとは水に通る道(水道橋)のこと

バミューダ・ローズ「戸惑う心」11月30日 シェイク
ドライ・ジン40mlアプリコット・ブランデー20mlグレナデン・シロップ2dash